ムスコカの紅葉とクランベリーフェスティバル

紅葉ドライブ ぷち旅aroundナイアガラの滝

カナダはアメリカより北なので、アメリカより1ヶ月以上早く10月の第二月曜日にはサンクスギビングを迎えます。この連休でナイアガラの滝の観光シーズン終了です。わたしも今年は10月15日のツアーで繁忙期を終えました。

早めにシーズンが終わったので、翌週末に紅葉の名残を楽しむドライブ旅行に出かけました。行き先はトロントの北、ムスコカ地方です。

避暑地として人気のムスコカ地方

カナダは森と湖の国として知られていますが、ムスコカはそれを実感できるリゾート地です。トロントから北へ約2時間のドライブ、東はヒューロン湖のジョージアンベイから西はアルゴンキン州立公園の手前まで広がる、約 6,500 平方キロメートルの地域をムスコカと呼んでいます。

Muskoka、オンタリオ州観光局の日本語サイトではマスコーカと表記されています。正式にはマスコーカなのかもしれませんが、音はムスコカに近いと思います。

避暑のためアメリカのセレブも別荘を持っているようなリゾート地ですが、秋の紅葉もきれいな地域です。

泊まったのはハンツビル

アルゴンキン公園の入り口に近いハンツビルに宿を取りました。わたしが働かなくても良い身分なら、住むのも悪くないと思うほど素敵な湖畔の町です。2010年6月にはサミット(第36回主要国首脳会議)が開催された地でもあります。

サンクスギビングの連休も終わったというのに、どのホテルも強気な価格設定で驚きました。宿を決めた後に気づいたのですが、ちょうど近隣でクランベリーフェスティバルが行われている週末だったからかもしれません。

クランベリーフェスティバルへ

バラのクランベリーフェスティバルはカナダで最大級の収穫祭だそうです。オンラインで前売り券を購入することもできるのですが、車を駐めるところがあるかどうか心配だったので、事前購入せずに様子を見に行くことにしました。

フェスティバルは朝9時から。9時半前にはバラに到着したのですが、すでに町外れまで路上駐車の車がいっぱいでした。とても車を駐められるような場所はありません。前売り券を買わなくて良かったと思いました。

町の中をドライブスルーして、フェスティバルの様子だけチラ見。歩行者天国になっている会場だけではなく、町全体がお祭りモードでした。

クランベリーファーム&ワイナリー

クランベリーファーム
出典:https://cranberry.ca/johnstons-cranberry-marsh/

せっかくクランベリーフェスティバルのためにバラまで足を伸ばしてみたので、クランベリーファームに行ってみました。せめてクランベリーワインくらいは飲んでみたいと思ったのです。

クランベリーの収穫は畑に水を引き入れ、浮かんできた実を集めるという変わった方法で行われます。この時期農場を訪れると、そのクランベリーのプールに入る体験ができます。これがインスタ映えすると人気です。

もちろん予約が必要なので、わたしは遠くから眺めただけでした。でもクランベリーの収穫風景を垣間見ることができたので、クランベリーフェスティバルに参加した気になれました。

お目当てのクランベリーワインは甘くて酸っぱくて、クランベリージュースの味とほとんど同じでした。

バラと言えばモンゴメリー縁りの町

バラはムスコカ地方の小さな町ですが、赤毛のアンの著者ルーシー・モンゴメリーに縁りのある町としてファンに知られています。結婚してリースクデールに移り住んだ時期、夏をこのバラの町で過ごしたのだそうです。

モンゴメリーと言えばプリンスエドワード島を舞台とした「赤毛のアン」が有名ですが、大人向けの作品「青い城」の舞台は、バラだと言われています。

モンゴメリーが滞在したゲストハウスは現在ミュージアムとなっていて、モンゴメリーの時代のアンティークなどが展示されているそうです。

バラ博物館

出典:Facebookページ

今年はモンゴメリー生誕150年ということもあり、日本からモンゴメリーの軌跡を辿っていらしたお客様もあったようです。

ナイアガラの滝からムスコカ地方

ナイアガラの滝からハンツビルまで約330キロ、バラまででも300キロ強です。トロントを越えて行くので、タイミングによっては有料道路を使わないと大渋滞に巻き込まれることも多いでしょう。

近郊というには少し遠いナイアガラの滝からムスコカ地方への旅なので、オプショナルツアーでご案内することはありませんが、トロントからなら日帰りも可能で、興味のある方もいらっしゃるかと思い簡単に紹介させていただきました。

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