【ナイアガラの滝で感動体験】世紀の天文ショー!皆既日食

皆既日食を観るためにナイアガラの滝へ集まった人々 あれこれ雑記beyondナイアガラの滝

地球上のどこかで皆既日食を観測できる機会は18ヶ月に1度だそうです。ただし洋上だったり、ジャングルや砂漠地帯のように簡単には行けない僻地でのみ観測可能だったりといったケースもあります。

今回の皆既日食は2024年4月8日。メキシコからカナダまで、北米大陸を横断するように広い範囲で観測が可能でした。

出典:NASA

そしてナイアガラの滝も、しっかり皆既日食帯に含まれていました。ナイアガラの滝での世紀の天文ショー、皆既日食のレポートです。

非常事態宣言が出されたナイアガラフォールズ市

日食は地球と月、太陽との位置関係によって起こる現象なので、場所によって時刻や観え方が異なります。日本では9日の日の出前に当たるため、今回は部分日食すら観ることができませんでした。

例えば、オンタリオ湖を挟み直接距離では70キロほどしか離れていないトロントは、残念ながら皆既日食の帯から外れていたのです。

2024年4月8日、ナイアガラの滝での日食は午後2時過ぎから始まり約2時間半続くものでした。3時20分頃には皆既日食となるため「世界的な観光地ナイアガラの滝で皆既日食を観測しよう!」と大変な盛り上がりをみせました。

出典:NASA

皆既日食の日は、世界的な観光地ナイアガラの滝で貴重な体験をするため、トロントをはじめ世界各国から100万人以上がやって来ると予想されました。

大渋滞が見込まれ、ガソリンが売り切れるとかインターネットが繋がりにくくなるとか、非常事態宣言が出されたほどです。

ホテルの宿泊料は通常の2倍から3倍に跳ね上がりました。日本の方もよく利用されるようなホテルは1泊$1600〜$2000、それでも満室だったようです。

いよいよ皆既日食当日

前日辺りから曇り空になりそうだと天気予報が下方修正されました。そのせいでしょうか。予想されていたような、トロント方面からナイアガラに入る高速道路の渋滞はありませんでした。

ナイアガラの滝の周辺はもちろん、市内でもあちらこちら車が通行止めになることが報道されていたせいかもしれません。

いつもは24時間$5の駐車場が1時間$10になっていたことにも驚きましたが、幹線道路沿いでは、自分の家のドライブウェイに「$50」などと駐車料金を掲げている民家もありました。

残念ながらそう言った駐車場はガラガラでした。当日「車でナイアガラの滝へ皆既日食を観に行こう」という人は多くなかったようです。それでも前日からナイアガラフォールズ市にやって来て「車中泊をしている人もいた」というニュースはありました。

一方トロントからナイアガラへ増発された直通列車は、多くの人を乗せてやってきました。駅前を通りかかると、列車を降りた人がバスに乗り換えるため行列をなしていました。

その時のナイアガラ

日食が始まると、太陽が欠けるにつれて空が暗くなり地平線の辺りが夕焼けのような色に変化します。通常の夕焼けの色ではなく、何ともいえない幻想的な色です。

最大日食時には日没後30分くらいの暗さになり、空には惑星や明るい星も見えてくる…と聞いていました。でもナイアガラでは厚い雲に阻まれて、星はもちろん太陽のコロナも観測できませんでした。

とは言え、それなりに皆既日食を楽しんだ人も少なくありませんでした。

滝の前の公園では、少しですが皆既日食を観測できたようです。雲のせいで日食グラス無しで観測できたことは幸運だったと言って良いでしょう。

そして多くの人が、本当に暗くなって寒くなって、太陽のありがたさを体感できたことも良い経験だったと語っています。

一生に一度のチャンス⁉︎世紀の天文ショー

写真はイメージです。

わたしは自宅の裏庭で日食を体験しました。2時過ぎ、日食が始まると少し冷んやりした空気を感じ、焚き火を始めました。

iPhoneに日食グラスのレンズ部分を取り付け、写真を撮る準備も万全でした。ところが雲が厚いため、日食グラスを通すと真っ暗、何も見えないではありませんか。

時々雲の合間から顔をのぞかせる太陽は肉眼でないと見えにくく、写真も日食レンズを外して撮ったものの方が写りが良いほどでした。

同じ市内に住む義理の娘の家からは皆既日食を観測できたそうですが、我が家からは全く見えずじまい。

思わず、次に皆既日食が観測できるのはいつどこで?と調べてしまいました。

皆既日食、その夜

この日、ナイアガラ公園は夜10時までのコンサートと10時の花火に加え、ライトアップに日食をテーマにしたスペシャルショーを用意していました。

なんとなく不完全燃焼に終わってしまった日食観測だったことと混雑がなさそうだったことから、夜のイベントに出かけてみました。

ガラガラでびっくり。皆さん早々にナイアガラを後にしていたのかもしれません。

ライトアップのスペシャルショーはマリオットの15階から、花火はマリオットの前で、どちらも楽々楽しめました。

次の狙い目は2035年!

皆既日食を体験して、日食ハンターさんたちの気持ちがわかるような気がしました。「また観たい」「もっと観たい」と思う体験でした。

2035年9月には日本で皆既日食を観測するチャンスがあるようです。

2035年9月2日の日食-ウィキペディア

それまで元気でいて、もう一度皆既日食観測に挑戦できたら良いなと思っています。

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