霧の乙女号はなくなった?ナイアガラの滝遊覧船の秘密

現地情報fromナイアガラの滝

ナイアガラの滝の遊覧船と言えば「霧の乙女号」。ところが観光客の多いカナダ側では「霧の乙女号」の運航が終了しています。「え?船に乗れないの」と慌てないでください。カナダ側では「ナイアガラシティクルーズ」という遊覧船が運航されています。

船はナイアガラの滝観光で外せない、絶対おすすめのアトラクションです。霧の乙女号の歴史を振り返りながら、ナイアガラシティクルーズを紹介します。

霧の乙女号(Maid of the Mist)

出典:霧の乙女号(Maid of the Mist)

霧の乙女号(Maid of the Mist)

霧の乙女号は、世界的に見ても長い歴史を持つ遊覧船です。前身はナイアガラ川の渡し船でした。ナイアガラ川に橋がかかり渡し船が必要なくなったことを機に、ナイアガラの滝を訪れる観光客のための遊覧船となりました。

霧の乙女号は1846年から運航しています。カナダの建国が1867年ですから、カナダができる前です。霧の乙女号は長く、アメリカ側カナダ側、ナイアガラ川の両岸から発着していました。

ところが2012年に、カナダ側で遊覧船の運航権をめぐる入札が行われたのです。ナイアガラ公園には、できればカナダの会社に運航権を与えたいという思惑があったと言われています。

古くからのスタイルを守る霧の乙女号の会社は、この入札に勝てませんでした。2013年にカナダ側からの運航を終了し、以後アメリカ側からのみ運航を続けています。

よく写真で見るナイアガラの滝のクルーズの様子で、青いレインコートを着ている人たちが乗っている船が霧の乙女号です。

ナイアガラシティクルーズbyホーンブローワー

この入札でカナダ側の運航権を勝ち得た会社がホーンブローワーです。ナイアガラ公園の思惑ははずれ、アメリカの会社でした。

本社はサンフランシスコにあり、アメリカ西海岸だけでなく東海岸でも遊覧船を運航している会社です。中には、たとえばニューヨークで自由の女神を観に行くクルーズも含まれています。

2014年から、カナダ側ではホーンブローワーの新しい船でナイアガラクルーズが始まりました。

Voyage to the Falls Boat Tour (レギュラークルーズ)

ナイアガラシティクルーズのレギュラークルーズは「Voyage to the Falls (滝への旅) 」と呼ばれています。季節によって異なりますが、夏の観光シーズン中は朝8時半から日没近くまで、15分または30分間隔の運航です。

アメリカ滝の前の乗船場から船に乗り込みます。船は「サンダー号」と「ワンダー号」の2隻です。どちらもダブルデッカー2階建て、700人乗りです。

特に席があるわけではありません。1階2階、好きなところに乗ってください。あまり濡れたくないという人は1階が良いかもしれません。2階はもう本当に水しぶきを浴び放題です。

アメリカ滝の前を通り、カナダ滝の滝壺で数分水しぶきに打たれ戻ってくる、約20分の遊覧です。マイナスイオンたっぷりな水しぶきを受けて、ナイアガラの滝を体感してください。

Falls Fireworks Cruise (花火クルーズ)

出典:ナイアガラシティクルーズ

Fall Fireworks Cruise は夜のクルーズです。ナイアガラの滝で夏の間毎晩上がる花火に合わせて運航されます。

夜のクルーズは乗船時間が約40分です。レギュラークルーズのように滝壺までは進みません。少し手前でライトアップされた滝を間近に眺めながら、花火の打ち上げを待ちます。

船内には音楽が流れ、ビールやワインを飲みながら楽しめるので、日中とは違う雰囲気です。レギュラークルーズに乗った人も、夜は夜でクルーズに乗ってみてはいかがでしょうか。

フニクラ、フニキュラ、ファニキュラー

正確にはフニクラまたはフニキュラーと呼ぶべきなのかもしれません。実際ナイアガラシティクルーズの日本語サイトでも「フニクラ」と訳されています。

でもナイアガラシティクルーズのファニキュラーができた時、当時ホーンブローワーでスーパーバイザーをしていた友人が「楽しい(ファン)フニキュラでファニキュラー」と説明してくれたので、わたしは「ファニキュラー」と呼んでいます。

もともと「クリフトン・インクライン」後に改名して「メイドオブザミスト・インクライン」は、56メートルの崖を上り下りし、霧の乙女号の乗客を運ぶ移動用の乗り物でした。ただ1度に乗車できる人数が少なく、いつも長蛇の列ができていました。待ち時間がもったいないからと、坂道を歩いて上ったこともあったほどです。

エレベーターができて以後使われなくなり、28年間放置されていたインクラインは、2019年にファニキュラーとして復活しました。このインクラインの再利用も、ホーンブローワーが入札を勝ち得た理由の一つだったと言われています。

絶対おすすめ、ナイアガラクルーズ

ナイアガラの滝は人工的に水量を調整しています。春から秋の観光シーズン以外と夜は滝の水が半分になります。そのためナイアガラ川の水位が下がるので、霧の乙女号は運航できませんでした。

霧の乙女号の運航開始はその年の気候で異なりますが、終了は毎年10月24日と決まっていました。

ホーンブローワーは平底船を導入することで、水位が下がる夜も、10月24日以降も運航を可能にしました。現在は霧の乙女号も平底船を採用しています。

技術の進歩とともに遊覧船も進化を遂げました。ナイアガラクルーズは、運航期間中ならぜひぜひ乗っていただきたいおすすめのアトラクションです。


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働くハヤブサ

ナイアガラクルーズ下船場近くにハヤブサがいることがあります。

このハヤブサは、カモメ避けです。カモメが集まってくると飛んで、カモメを追い払うお仕事を担っています。

でも、こんな風に写真のモデルさんにもなってくれるんですよ。

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