2大特産品!メープルシロップとアイスワイン

現地情報fromナイアガラの滝

お客様からよくいただく質問の一つが「おすすめのお土産」です。カナダ東部の特産品と言えば、メープルシロップとアイスワイン。どちらも重くてかさばるお土産ですが、やはり「おすすめのお土産」としてあげないわけにはいきません。

メープルシロップとアイスワインに関連する商品を中心に、普段からおすすめしているお土産を紹介します。

東部カナダの特産品メープルシロップ

メープルシロップは、シュガーメープル(砂糖カエデ)の樹液を煮詰めて作ります。シュガーメープルは世界的にみて、北米東海岸でしか自生しないそうです。そのためカナダのシンボルとして、国旗にもシュガーメープルの葉が描かれています。

一般的に流通しているメープルシロップは、アンバーという種類です。日本で人気の「一番しぼり」は、シーズンの最初に採取した樹液から作られるあっさりしたメープルシロップで、カナダではゴールデンと呼ばれています。

シーズン終盤に採取された樹液で作るダークは、メープルの香りが強く、特にお料理やお菓子作りに使う人に好まれているようです。

もう一つ、シーズン終了近くに作られるベリーダークという種類がありますが、これは市販されていません。お菓子やシリアルなどを作る工場に送られる工業用です。

軽くてかさばらないメープルティー

カナダのお土産としてトップに上げられるメープルシロップですが、何しろ重くてかさばります。そこでメープルシロップのお話をした時に、必ず付け加えておすすめしているのが、メープルティーです。

味は甘くないのですが、メープルシロップの甘い香りを楽しめるフレーバーティーです。小さな紙箱入りのものから、木箱や缶に入ったオシャレなものまで、予算に合わせて選べます。

見かけたら買ってしまうメープルポップコーン

ナイアガラの滝の近郊にあるメープルシロップ農場で作っていたポップコーンが商品化されたものです。取り扱っているお店が多くないので、見かけたらついつい自分用にも買ってしまいます。

ほんのりとしたメープルシロップの甘さと軽い塩気が絶妙な、美味しいポップコーンです。

重くはありませんがかさばるので大量には買って帰れないでしょうが、ご自分用のお土産にぜひ一袋!

安定の人気メープルクッキー

メープルシロップを使ったクッキーは、お土産の定番です。カナダのスーパーでは普通に売っているクッキーですが、アメリカのスーパーでは見つけられませんでした。

メープルクッキーは母が大好きだったので、わたしもよく買って帰りましたが意外とかさばります。同じくらいのお値段でお土産用の小箱もあるので、サイズ的には配り物向きかもしれません。

ばら撒き用に、個装されたクッキーを大量買いされる方もいます。

ナイアガラと言えば滝とアイスワイン

アイスワインの産地として知られるようになって以来、ナイアガラのワイン産業は大きく成長しています。現在ナイアガラ平野には200軒以上のワイナリーがあるそうです。

そのほとんどが、ヴィダルという甘みの強い白ブドウを使ってアイスワインワインを作っています。このヴィダルは皮も丈夫で、冬まで畑に残しておきやすい品種です。

アイスワインは気温がマイナス8度以下の夜、凍ったブドウを収穫し凍らなかった果汁だけを集めて作ります。一粒から取れるわずか一滴の糖分だけを使うため、希少価値の高い「幻のワイン」「飲む宝石」と呼ばれるようになりました。

ヴィダル以外のブドウを使った、さらに珍しいアイスワインもあります。特に黒ブドウは意外ともろく冬まで畑に残しておくのが難しいため、赤いアイスワインを作っているワイナリーは多くありません。

味見用にピッタリなアイスワインの小瓶

アイスワインは上品な甘さを楽しむお酒で、がぶ飲みするものではありません。希少価値が高いこともあり、標準が375ミリリットル、ハーフボトルのサイズです。

少し小さめ200ミリリットルのボトル作っているワイナリーもあります。ご夫婦お二人のご家庭へのお土産なら、200ミリリットルの方が美味しく飲み切っていただくのに良いサイズかもしれません。

あまり作られていませんが、50ミリリットルの小瓶もあります。ナイアガラの旅の思い出の味をおすそ分けするには、ちょうど良いサイズです。

子供も食べられるアイスワインチョコレート

アイスワイン風味のチョコレートも作られています。アルコールは含まれていないので、お子さんのいるご家族へもお土産に差し上げられます。

アイスワインティーやアイスワインクッキーもありますが、チョコレートの方がアイスワインの風味を楽しめるようで人気です。

幻のアイスワインケーキ

もうどこでも見ることがなくなってしまいましたが、以前はアイスワインをたっぷり含ませたバームクーヘンがありました。

お値段的には200ミリリットルのアイスワインと同じくらいでしたが、アイスワインより軽く免税範囲の心配もなかったので、よく大切な方へのお土産にしていました。

今は幻となってしまったおすすめのお土産でした。またいつか食べたいものです。

その他のおすすめ

東部カナダの特産品としてメープルシロップとアイスワイン関連のお土産を紹介しました。カナダにはその他にもいろいろなお土産があります。

続いて、普段お客様に付け加えておすすめしているお土産を2つピックアップしてみました。

形に残るお土産ならドリームキャッチャー

蜘蛛の巣の形をした飾り物、ドリームキャッチャーをご存知ですか?ドラマの影響で、日本でもよく知られるようになりました。

ドリームキャッチャーを寝室の窓辺にかけておくと、悪い夢は蜘蛛の巣に引っかかり良い夢だけが見られると言われています。そして悪い夢は、朝日を浴びると消えてしまうのだそうです。

現在では北米中で見かけるドリームキャッチャーですが、もともとは北米五大湖付近に住んでいた、原住民オジブワ族の伝説です。

キーホルダーサイズの小さなものから、壁飾りサイズの大きなものまで、予算や用途に合わせて選べます。

カナダで人気のティムホートンズ

ティムホートンズはカナダで一番人気のファーストフードです。特にオンタリオ州では、毎日1回以上はティムホートンズを利用しているという人が少なくありません。

ティムホートンズはコーヒーとドーナツで始まったお店です。トロントとナイアガラフォールズのほぼ中間地点にあるハミルトンに1号店があります。

ドーナツは日持ちしないのでお土産に向きませんが、コーヒー豆を挽いたものはお土産にできるでしょう。カナダらしいメープルフレーバーがあったり、手軽に飲めるインスタントコーヒーもあるんですよ。

ご自分用のお土産も忘れずに

わたしが添乗員としてカナダに来始めた頃までは、毛皮も大人気でした。多くの観光客が毛皮のコートを着て帰ったと言われています。

わたしがガイドを始めた30年前は、毛皮ではなくカウチンセーターをお土産にされる方が多かった時代です。

世界一の純度を誇るメープル金貨や、カナダでしか採れない宝石アンモライトなども、カナダ土産の定番でした。

今はあまり高額なお土産を買われる方は少なくなっています。それでも何か記念になるような、ご自分へのお土産を見つけていただけると良いな…と思っています。

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